2013年8月3日土曜日

戦略的お人好し

うちの近くで盆踊りが開かれていたようで・・・今はもう静になったが、風に乗ってやってくる拡声器の歌声は、大きくなり小さくなり・・・日本の夏を思わせる。

そんな夏になると戦争の話しがあちこちから聞こえてくる。テレビでも新聞でも特集が組まれる。特に今年はいろいろとあるので特に多いのかもしれないが・・・。

そういえば・・・ナチスのことをしゃべった人がいる。あれは冗談のつもりなのか・・・。本人は冗談のつもりでも、世界には冗談では済まない国があることぐらいわたしにだってわかる。

あれでユダヤの国に・・・借りを作ってしまったわけだ。

歴史認識は歴史家に任せる・・・とかいった首相と同じで、この国の内閣はみんな外交音痴なのか・・・ね。

あ、もうひとつ・・・東南アジアのどこかの国で買春をしてシッポをつかまれた議員もいたそうな。

シッポをつかまれたら言うことを聞くしかないってことで・・・なんともはや・・・・いやいや、ブツブツ言うのはやめよう。


戦争の特集の話に戻すと・・・どこの番組でもたいがい戦争の悲惨な部分を取り上げる。それも必要かもしれない。

必要かもしれないけれど、わたしは少し不満だ。

戦争をするとどうなる・・・というより、なぜ戦争になったのか・・・あるいは、戦争へ導かれるのはどうしてか・・・というのをもっと詳しくしてほしいと思う。

つまり、戦略としての戦争・・・を、国民はもっと知っておくべきだと思う。

スイスでは一家に一冊「民間防衛」という本が配られる・・・そうだ。ちなみに、この本はアマゾンでも手に入る。もちろん翻訳本。

その中には、災害時の避難の仕方などとともに、他国が浸入してくる「手口」も書かれている。人心掌握の手口なども書かれている。

見事・・・だと思う。ヨーロッパならでは・・・といえるが。今や日本でも、こういう本は必要なのだろう。大きくなったメディアは人心掌握の恰好の「道具」となる危険性を持っている。


戦国時代、多くの武将は野党・・・盗賊を家来にしていた。家来という言い方はきれいすぎるかもしれないが・・・早く言えば飼っていたわけだ。

盗賊はいろいろと便利な集団だったと思う。周囲の村々を襲わせれば、警備という名目で自国の兵を入り込ませることが出来る。治安は維持してやるから言うことを聞け・・・というわけだ。

まるで・・・警察みたい・・・。

自国から逃げ出そうとする農民や、他国から逃げてきた農民を襲わせたり監視したり・・・隣国内を撹乱させることにも利用できる。

昔から「戦わずして勝つ」というのが最良の戦(いくさ)・・・なわけだが、その中ではスパイというのも大切な役割を持つ。

スパイの仕事は「盗み」と「詐欺」。情報を盗み、敵国を煽動によって内部から撹乱させる。でも、忍者のように外部から忍び込んで・・・なんてことはしない。スパイは常にその国の中枢にいる。

日中戦争から太平洋戦争に至までの、当時の中枢部を調べ上げれば、きっとスパイが浮き出てくるはずだ。だからその人物の名は、だれもが知っている名前・・・ということになる。

戦争の特集を組むなら、こういうことを調べてほしいと思う・・・が、無理だろうな・・・。


無差別な大空襲による殺戮や、広島・長崎の原爆実験・・・あれは間違いなく実験だった、とわたしは思っている・・・そういうことをされても日本人は戦後、アメリカ大好きになっていった。

なんてすごい国民なんだろう・・・と思う。ホントはすごく次元の高い・・・人間性の高い国民なんだと思う。

それでも戦時中は・・・一億玉砕を叫ぶ軍人も多くいたわけで・・・そのために、戦争終結を・・・武装解除を速やかに行なうために、天皇は各前線に宮家の人たちを勅使として派遣した。

南方や大陸や・・・勅使でも命がけだ。

沖縄では集団自決を強要する者がいたり、国内でも極右といわれる人々がいたので、たとえ戦争が終わったとしても、治安を維持することが難しい状態だったと思う。

その治安をアメリカに任せた。占領軍の力を借りなければ、自国の治安すら守れなかったわけだ。


大きな流れにつかまれると、止めどなく流れてしまう。集団が生み出す常識に逆らうことが苦手な国民性。空気呪縛に陥りやすい。

社会保障制度が崩れそうな今、不安に揺れる国民を大きな流れがつかもうと・・・あるいは、その不安を利用しようと何かの力が動き始めているかもしれない。

社会保障制度が崩れるというのは、実は「おんぶ」されたままじゃいけないよ・・・という天からのメッセージなのだと思う。

ここにも「自覚と自立」をうながすシルシが現われているんだろう。

盗賊に怯え、盗賊から守ってくれるという支配者に従うという時代はもう終わる。だって、明るい時代には支配者の姿がどんなだか・・・しっかり見えているのだから。

盗賊に怯えてばかりじゃラチがあかないので、その高い人間性で・・・盗賊をも仲間にしてしまえばいい。お人好しな日本人だったらきっと出来ると思う。

そういう高い高い意識にならなきゃ、この大峠は越せない。

意識が低いと逃げることしか考えられないけれど、意識が高ければ高いほど、いくついくつも未来へのアイデアが生まれてくる・・・はず。

 

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