文明とは何だろう・・・と考えてみる。
大自然・・・地球に負担をかけない文明ならば、たとえば、その文明が滅んだ後は跡形もなく・・・自然と同化して、その存在の痕跡は消えてしまうだろう。
自然のリズムの中で、完璧な循環システムを作り出していれば、彼らの使用するものはやがて自然へと還るはずだから。
逆に、歴史で習う「文明」・・・大地を掘り起こし、海を埋め立て・・・大自然を造りかえてゆく文明ならば、その文明が滅んだ後は・・・循環することもなく今に残っていることになる。まるで、傷跡のように。
ちなみに。「原始」という言葉を手元の辞書で調べてみると・・・自然のままで、文化の進歩していないこと・・・とか出てくる。「原始時代」となると・・・文化が未開で、動植物を採取して生活していた時代・・・となる。
「原始」・・・の基準は、だから「文化」ということか。
あ・・・それじゃぁ・・・自然の循環システムを取り入れ、自然のままの生活空間・・・や、必要な野菜だけを自給自足する・・・という暮らしは、ひょっとして「原始生活」ということになるんだろうか。
この辞書には「文化」の後に「意識」が抜けているのじゃないかな。「文化」だけじゃなくて「文化意識」にすれば、わたしみたいなヘソ曲がりにも通じるのに・・・。
話しが別の方向へ行ってしまった。
さて、ヒトの身体は大自然の創造物だ。つまり、地球の物質で出来ている。ということは、自然から分離して考えるわけにはいかない。
だから、自然が何なのか・・・それを感じることが出来なければ元気でいられない。
さらに、人間が造り上げるモノ・・・も、地球の物質から外れることは出来ない。
地球にはホントにお世話になっているわけだ。
地球はアイのかたまりだから・・・人間がいくら地球上に穴を掘ろうが、動物たちの世界を壊そうが・・・何も言わない。ちっとも怒らない。
けれど、地球や地球をとりまく太陽系や銀河や・・・すべての宇宙を包み込んで・・・いや、すべてを存在させてくれている何か・・・は、そうはいかない。
地球のアイだとか、ヒトのオモイだとか・・・そんなもの意に介さない。
別に怒ってるわけじゃないんだろうけれど・・・そんな感情の次元をはるかに超えた世界の・・・たったひとつの法則の内で動いている。
歴史で習う「文明」での科学では、そのたったひとつの法則が・・・よく見えない。
銀河や太陽系や地球や・・・そして人間社会までも巻き込むその法則が、残念ながら人間の造り上げた「文明」ではよく見えない。
上古代の人々は、その法則を的確につかみ、流れを読んだうえで・・・読んだからこそ、あえて闇に隠れた。
長い歴史の中では、多くの支配者が現われ、その支配者に付き従うものが現われ、流されるままの者が現われ、支配者を糾弾する者が現われ、未来を創る者が現われ・・・ウズのように入れ替わり、巻き込まれ・・・巻き込まれながらもその時代の幸せを求めて・・・。
今もその歴史の流れの中にいる。歴史は繰り返し、繰り返し・・・また繰り返そうとしている。
確かに、わたしたちは歴史の繰り返しの中にいるけれど・・・少し違うステージに立っていることに気がつかなければいけないと・・・わたしは思っている。
それは・・・繰り返してはならない「トキ」の中にいること。
これこそ文明社会・・・と教えられてきた社会は・・・はたして、これからも文明社会と呼んでもいい社会なのか。それは未来に残したいシステムなのか・・・。
わたしが神様ならば・・・あ、神様の世界には時間という概念がないようので、未来とか過去とかよくわからないけれど・・・あえて言わせてもらうと、こんなシステムの文明社会なんて・・・たぶん、断捨離するよ。
この国の上古代の人々は、横のつながりの大切さを知っていたはず。
今の現状を見れば、税金の抱え込み・・・税金が決まった場所にしか流れなくなって、つまり毛細血管にお金が流れるとは思えないので・・・あちこちで壊死する地方自治体ができるような気がする。
政府からの資金が地方に流れなくなれば、横につながる必然性が出てくるわけで・・・これはまさに応仁の乱以降の国体の変化に似ていると思う。
武器を持った戦いではなく、生きるために互いの良さを認め生かし合う・・・平成のラン・・・のような。
希望的・・・すぎるかも。
けれど、これこそ上古代の人々が闇に隠した智恵・・・その智恵がトキ満ちて現われた・・・といえなくもない。大きなチャンスが巡ってきた・・・ということだ。
先ほどの辞書で「文明」の意味を引いてみる。
「人知が開け、その精神的文化に対して、物質的生活を発達させた状態」
・・・ということになっているが、ヘソ曲がりなわたしは、この「精神」と「物質」という言葉を入れ替えてしまおうと思う。
文明とは・・・
「人知が開け、物質的文化に対して、精神的生活を発達させた状態」
・・・なかなかいいかも。
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