2012年4月21日土曜日

ケムシの見る夢


ある日、ビオラのプランターで毛虫が3匹、気持ちよさそうに日向ぼっこをしていた。

名前を調べてみると「ツマグロヒョウモン」という蝶々の仲間らしい。ビオラやパンジーが大好物だそうで、スミレの葉っぱも食べるという報告もあった。

わたしは、虫も殺さぬいい男である。だから・・・もちろんそのままにしている。



世間では「害虫」という言葉があるけれど、植物たちは虫に食べられるのが嫌じゃない・・・と、わたしは思っている。

たとえば、植物である野菜たちが食べられるのを嫌がっているのなら・・・人間の姿を感じただけでブルブルと恐怖におののいてしまって、あんなにおいしく人を喜ばせてくれるはずがない。


何の本だったか忘れたが・・・植物が農薬などで弱ってしまうと、その弱った身体を虫たちに食べてもらう。そして虫たちは食べたものを糞にして、あるいは自らの身体ごと土に還して、薬で汚れた大地を浄化してゆく・・・と、そんなことが書いてあった。

植物と虫が、いっしょになって大地を浄化させるということだ。なぜそういうことをするのかは・・・ややこしいから言えない。

Wikipedia日本語版より ツマグロヒョウモン♂

「害虫」というのは・・・「ばい菌」や「雑草」も含めて・・・みんな人間が作り出したもので、自然界には存在しない。

命はみんな必要・・・ということは、人間にとってもそういう命は必要・・・ということだ。人間はその価値に気づけないだけだ。


日向ぼっこをしている毛虫たちは、そんなことはどうでもよくて・・・こうして宇宙意識の中で静かに眠っている・・・ように見える。

日々、どうでもいいような「意識」に揺すぶられているわたしなんかより、ずっと神様に近いわけだ。

けれど、どうみても毛虫は毛虫で、あんまり気持ちのいいものじゃない。もう少しすれば賑やかな蝶々になって羽ばたいてゆくのだろうが、どう考えてもこの毛虫が蝶々に変わるか?・・・と思ってしまう。

毛虫の身体を造っているのと同じ成分で、こんな蝶々に変身するわけだ。これも不思議。何者かの計らいがたくさん詰っていそうだ。

Wikipedia日本語版より ツマグロヒョウモン♀

そんな「さなぎ」のことについてはまた・・・別の機会に考えてみよう。




        

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